さまざまな遺品整理業者
遺品整理業者は、全国に8~9000ほど存在しています。純然たる遺品整理業者のほか、異業種が展開する遺品整理もあります。どのようなものがあるか見ていきます。
遺品整理士がいる業者
トップページでお伝えしているとおり、遺品整理の業者比較ナビは、遺品整理士がいる業者をオススメしています。
一般社団法人遺品整理士認定協会が付与する民間資格ですが、不要品の不法投棄、不当な高額料金の請求など、遺品整理業者の増加に伴うモラルの低下を懸念し設けた制度です。
講座で学んだ知識をもとに、心を込めた遺品整理を展開しています。
遺品整理士がいる業者なら、一般廃棄物収集運搬業、古物商の許可も取得(または許可業者と提携)しているはずですので、安心して依頼できます。
遺品整理士がいない遺品整理業者
遺品整理士がいる遺品整理業者なら、心構えや実務を学んだ方が遺品整理に関わりますので安心です。しかし、遺品整理士がいない場合、ノウハウがあるか、懇切丁寧に遺品整理を行ってくれるか、見極める必要があります。
前もってインターネット上のクチコミを確認し、見積りに来たスタッフの言動や対応をよく注視しましょう。
クチコミで悪い評価があった、疑問に感じた、不安を助長するできごとがあったときは、依頼や着手金の支払いを保留し、再度、業者選びをしてみてください。
銀行が提携する遺品整理業者
遺品整理の業者比較ナビは、銀行が展開する遺品整理サービスがあることを確認しました。
銀行が、遺品整理を希望する方に提携する遺品整理業者を紹介するものです。あくまでも銀行は仲介者で、契約当事者は依頼者と業者です。
銀行が信頼できる、紹介してもいいと判断した業者です。何かあれば銀行にも相談することができますので、安心して頼むことができそうです。
運送業者が展開する遺品整理
運送業メインの業者が遺品整理も行っている場合があります。運送業者の魅力は、大きなトラックを保有していることです。なかには、一般廃棄物収集運搬業や古物商を取得している場合もあるでしょう。
運送業者は、大きい荷物や重い荷物を運ぶことも多いため、腕力に自信のあるスタッフが揃っています。また、安全・衛生には気を付けていますので、家具の運搬、高所作業、整理・片付けや掃除も確実にこなしてくれます。
リサイクルショップが展開する遺品整理
リサイクルショップが遺品整理を行う理由はひとつ。遺品を買い取ってお店で販売することです。
業者によっては、故人や遺族の意を汲み取りながら遺品整理を行うというより、買い取れるまたは高価で売れそうなモノを探しながら遺品整理を行うおそれがあります。
このようなことはないと思うのですが、廃棄してほしかった遺品が買い取りとして扱われ他人の手に渡ることも考えられます。
遺品整理に真剣に取り組んでいる業者もいると思うのですが、見積もりに来たスタッフが、買い取れる・買い取れないといった話しかしない場合は要注意です。
便利屋が展開する遺品整理
便利屋が遺品整理を行う理由は、不用品回収、片付け、ごみの処分、ハウスクリーニング、水回り清掃のノウハウを活かせるからです。
しかし、遺品整理を行う旨の宣伝をしている便利屋のなかには、普段は、家事代行、順番取り・行列に並ぶ代行、ペット探しが多い、遺品整理は行ったことがない業者もいるでしょう。
初めての業務で慎重に行ってくれるのなら一考の余地はありますが、ノウハウが乏しく、雑な業務しかできなければ困ったものです。
便利屋として、いちばん力を入れている業務は何か。これをホームページで見極め、実際に問い合わせ、確認しましょう。
また、心配なのが費用(追加料金)です。便利屋に依頼を検討する場合は、まず見積書をもらい、予算範囲内であれば、追加料金が発生しないことを確認しましょう。
買取業者が展開する遺品整理
買取業者が展開する遺品整理ですが、基本オススメしません。その理由は一部の心ない業者の存在です。
すべての買取業者が当てはまるわけではありませんが、不当に安く買い叩き、遺族が残しておきたい、手元に置いておきたいものまで強制的に買い取っていったという被害も実際に出ています。
悪徳な買取業者は、積極的に飛び込み営業を展開しており、不意を突いた突然の訪問で家人の無防備な状態のときを狙って入り込みます。
こちらから呼んだ業者ではないかぎり、家にあがらせない、遺品を安易に見せないといった毅然とした対応が必要です。