遺品整理の流れ
深い悲しみのなか、遺品整理業者に遺品整理をお願いしようと決められた方のために、今回は、遺品整理の流れについて、準備・依頼・当日といったカテゴリに分け、お伝えしていきます。
遺品整理の流れ
①心の準備、情報収集
遺品整理を行うためには、依頼する前の準備でお伝えしていたとおり、心の準備、情報収集を行い、遺品整理を自分で行うか、業者に依頼をするかを決めます。
②業者に依頼する範囲・希望をまとめる
業者にお願いすることにした場合は、整理をお願いする範囲、遺品をどのように残したいのかといった希望をまとめます。また、捜索してほしい遺品があれば、リスト化します。
遺品整理費用をなるべく安くしたいとお考えの場合は、故人様を偲ぶもの、思い出に直結しないものであれば整理しやすいと考えます。まずは、自分たちで、できることはやってみるのもいいと思います。
以降、業者に遺品整理をお願いした場合の流れについてお伝えしていきます。
③問い合わせ・見積もり申し込み
遺品整理の準備を終えたら、複数の遺品整理業者に問い合わせ、見積もりの申し込みをしましょう。
見積もり依頼は、電話で行うのが早いのですが、なかにはWeb限定割引などが適用される場合がありますので、まずはウェブサイトを確認されることをオススメいたします。
④遺品整理業者スタッフによる下見
見積もり依頼をしたら、約束した日時に遺品整理業者のスタッフが見積もりのために実家などの下見に訪れます。見積もり依頼の鉄則とポイントでもお伝えしているのですが、その際、できるかぎり、1人ではなく2人で対応するのがいいでしょう。
また、遺品の買い取りをしてもらえるか、どのようなものを買い取ってくれるのかも、その場で確認するといいでしょう。
⑤見積もり額の提示を受ける
遺品整理業者、家のなかの状態、遺品の内容などによって異なってくるようですが、見積もり額を下見時に提示してくれるところもあります。
⑥見積書をお願いする
遺品整理の業者比較ナビでは、複数の業者に見積もりをお願いし、見積書を出していただいて、全社揃ってから、サービス内容や料金を比較・検討されることを強くオススメいたします。
見積もりにつきましては、見積もり依頼の鉄則とポイント、費用を安くする方法も参考にされてください。
⑦正式に依頼する
見積書を確認し、納得した遺品整理業者に正式に依頼をしましょう。
⑧遺品整理の日時の決定
前もって希望の候補を2、3用意しておき、予定をすり合わせ日時を決めます。なるべく当日はトラブル防止の観点などから立ち会われるのが望ましいです。
遺品整理当日・遺品整理後
遺品整理当日は遺品整理業者主導で物事が運びますので、遺品整理業者の視点で流れを説明していきます。
遺品整理業者、遺品整理士、遺品の量、遺品の内容、現場の状況などにより作業の手順はさまざまなようです。
整理や処分など、ご遺族の方の意向に沿ったかたちで行われますので、これよりご紹介します手順はあくまでも一例であり、遺品整理のモデルケースですので、参考までにとどめていただけると幸いです。
①遺品の分別
遺品整理士・遺品整理業者のスタッフが現場に到着し、作業開始。お部屋のなかにあるものをひとつひとつ確認しながら、貴重品のほか、
- 故人を偲ぶ思い出の品として手元に残しておく・形見分け
- 供養する
- 惜しみつつ処分
- 買い取りに出す
遺品に分別していきます。
②処分に出す遺品の梱包・搬出
それぞれ、分別が完了したら、今一度、念には念を入れて、貴重品等が誤って入り込んでいないかを判別・チェックしながら、処分に出す遺品を梱包して、周辺住民の方のご迷惑にならないように速やかに搬出していきます。
この段階で、どちらに分別していいものか判断しかねる遺品が見つかった場合は、依頼主であるご遺族様に確認することがあります。
やはり、スムーズな遺品整理実行のためにも、当日は、どうしても外せない予定がないかぎりは立ち会ったほうがよさそうです。
③お部屋などの清掃
遺品の搬出完了後、故人様のお部屋だけではなく必要に応じて廊下、玄関などもカンタンに清掃します。
④最終確認・精算
完了報告をし、故人様のお部屋を確認していただき、問題がなければ作業完了となり精算いただくことになります。
以上が当日の流れですが、遺品整理はここで終わりではありません。そのあとも執り行うべきことがあります。
遺品のご供養
希望をすれば、遺品のご供養を執り行ってくれます。合同供養ですが、ひとつひとつ丁寧に、遺品整理業者が提携する寺院の僧侶が心を込めてお炊き上げ供養をされるとのことです。
遺品の配送
遺品整理をした結果、思い出の品々がたくさん残った場合などは、実家などから自宅に。または遠方の親族宅に形見分けの品物として配送してくれます。
リサイクル市場へ
遺品整理業者に買い取られた遺品は、リサイクル市場・リサイクル店・中古ショップに流通することになり、それらを必要とする方のもとで新しく再出発を果たします。