遠方からの遺品整理―業者を使った上手なやり方―

高齢化が進みつつある現代において、遺品整理を業者に依頼することはそう珍しくありません。遠方に残してきた実家の整理のために、遺品整理を依頼するケースも急増しているようです。

遠方からの遺品整理だと、現地まで行く手間で困ってしまう依頼者もいるのではないでしょうか?今回は遠方からの遺品整理を上手に成功させるためのコツをご紹介します。

遠方からの遺品整理でチェックするべきポイントは?

遺品整理というだけで心労が絶えないのに、遠方からとなると依頼者の負担が大きくなってしまいます。遠方からの遺品整理を依頼する場合、どのようなやり方が一番スムーズなのでしょうか?

遠方からの遺品整理でも立会いが必要?

遠方からの遺品整理では、「一部立会いが必要な業者」と「一度も立ち会わなくて良い業者」が存在します。立会いの有無は業者のやり方次第になるので、立会いを希望しない場合は立会い不要な業者を探さなければなりません。

一部立会いが必要な業者の場合、見積もり時・作業前・作業後の立会いを求められるのが一般的です。作業中は鍵を預けておけば立会い不要となりますが、貴重品などの管理は怠らないように注意して下さい。

業者との認識合わせや、本当に信頼できるか見極めるためにも最低でも一度は顔合わせを行なった方が良いでしょう。

遠方からの遺品整理なので立会いができない時は?

遠方で暮らしている依頼者を考慮したサービスとして、「一度も立ち会わなくても良い」といったサービスを提供している業者も多くあります。

その場合、見積もりを依頼する際に鍵を郵送で送り、見積書と一緒に鍵が返ってくるシステムを導入している業者が多いです。いざ契約となればまた鍵を郵送し、作業完了と共に返ってくる流れになります。

支払いはクレジットカードか銀行振込が一般的ですが、未払いなどのトラブルを避けるために前払いを求める業者も存在しています。

まとまったお金を用意するのが大変ですが、業者によっては作業完了日までに支払い可能であれば、分割対応をしてくれるところもあるので相談してみて下さい。

遠方からの遺品整理を上手に成功させるためのコツ

 

 

一生の内でそう何度もお願いすることがない遺品整理。失敗したくないと思う人もたくさんいると思います。遠方からの遺品整理を上手に成功させるためのコツとはどのようなものがあるでしょうか。

一度も現場に立ち会えない人は業者選びに注意!

本当に信頼できる業者の見極め方として、作業の様子や進捗の連絡頻度をチェックするのが良いでしょう。信頼できる良い業者なら作業の様子を写真や動画で送ったり、進捗具合や状況確認の連絡を必ず行います。

また、思い出の品や必要な品を分別しながら作業を行う業者も居るようです。最終処分をする前に「こちらの処分はいかがないさいますか?」と確認を取ってくれるので、安心して遺品整理を任せることができます。残しておきたい品を処分しない場合は、後日郵送で送られてくるのが一般的です。

遠方からの遺品整理を検討している人は、依頼をする前にしっかりと業者の対応をチェックすることで、失敗に繋がるリスクを減らすことができます。

業者には要望や希望を明確に伝えるのがベスト!

遺品整理のトラブルとして、写真・権利書・形見などが捨てられてしまったということが度々起こるようです。必要な品や残して欲しい品は必ず伝えておき、自分自身でも事前回収を行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。

また、もし近隣の人の目が気になる場合は、「近隣の人には遺品整理をしていると言わないでほしい」と要望を出しても良いです。

何もかも業者任せにすると、失敗してしまうことがあります。わがままや要望がある場合はどんどん業者に伝えることで、業者とのすれ違いを防ぐことができるでしょう。

「遺品整理士」の資格がある業者をチョイス

遺品整理についてのノウハウをしっかり学んだ証として「遺品整理士」という資格があります。遺品整理は不用品回収とは違うので、思い出の品を大切に扱ってくれる業者にお願いしたいなら遺品整理士の資格がある業者から厳選していくのがベストです。

悪徳業者に捕まらないためにも、必ず複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。複数の業者を通せば値段の相場もわかりますし、対応の良さを比べたりもできます。

遺品整理などの依頼の場合、初めから1社に絞って見積もりを取ると失敗する確率もアップしてしまうようです。

まとめ

遠方からの遺品整理になると、どうしても現地に向かうことが大きな負担になってしまいます。遠方の実家に必要なものは何もないだろうと思っていても、意外と残しておきたい思い出の品がポロポロ出てくるものです。

可能な限り現地に足を運び、現状確認や思い出の品の自主回収とする共に、もし現地に足を運べない状況なら優良な業者選びを怠らないように注意しながら依頼をするのがベストでしょう。