遺品整理で食料品を上手に処分したい時のポイント

遺品整理をしていると、買い溜めしてある大量の食料品や調味料が出てくる事があります。特に、故人が高齢者だった場合は冷蔵庫いっぱいの生鮮食品や棚いっぱいのレトルト食品が見つかることがあり、扱いに困るなんてこともあるようです。

こういった食品が残されている場合は、早急に対応しないと悪臭や虫の発生があり非常に危険です。

今回は、遺品整理の際に見つかった故人の食料品の対処方法と処分方法をご紹介していきます。

遺品整理で食料品を処分するポイント

遺品整理で見つかった食料品はどのように処分すればいいのでしょうか?

処分の際の注意点や対処法も合わせてご紹介します。

遺品整理で出た食料品の処分は自治体のルールに従うこと

遺品整理で出た生鮮食品や調味料などの食料品は一般ゴミとして処分する事ができます。食料品の処分は自治体によって細かく分類されているケースが多く、生鮮食品を処分する場合には生ゴミ用のゴミ袋使用しなければならないなどのルールが設けられているところもあります。

また、処分方法が適切でない場合、回収不可のシールが貼られてしまいゴミに出してもそのまま残されてしまうといった事態を招きかねません。

故人と別のエリアに住んでいる場合や、自治体の細かいルールがわからない場合は必ず市役所などの問い合わせて適切な処分方法を確認しておきましょう。

容器入りの食料品は中身をだすこと

ビンや缶に入っている食品やレトルト食品など、容器入りの食料品を処分する場合は中身を出す必要があります。自治体によってはそのままでも捨てられる事があるようですが、ペットボトルやビン、缶などは資源ごみとして分別しなければならない地域もあるでしょう。

内容物が液体の場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどにしっかり染み込ませてから可燃ゴミとして処分します。粉物や乾物の場合は新聞紙に包んだり、紙袋に入れてから処分をしましょう。

牛乳パックなどに入れて処分する方法もありますが、地域によって牛乳パックを資源ごみとして回収している場所もあるので注意が必要です。

調味料を処分する場合の注意点

調味料などの液体をそのまま下水道に流す人がいますが、環境汚染の原因になるため決して排水溝へ流してはいけません。液体調味料の場合、新聞紙や古布、キッチンペーパーを使い染み込ませてから可燃ゴミに出します。

味噌や塩などの固形物の場合、新聞紙などに包んでから可燃ゴミに出します。調味料が入っていた容器は資源ごみとして回収される事が多いので、自治体のルールに従ってください。

食用油は自治体によって資源として回収される事があります。もし資源ごみとして回収されない場合は油凝固剤を使用し、油を固めてから可燃ゴミとして処分します。

遺品整理業者に食料品の処分を依頼する時のポイントとは?

遺品整理を依頼する際に、食料品が含まれていることも多いかと思います。

遺品整理業者に食料品の処分を依頼する場合のポイントと注意点をご紹介します。

事前に食料品の処分が可能か確認する

遺品整理業者によっては食料品の処分を実施していない業者があります。また、処分が可能な遺品整理業者であっても「どのような食料品か・どのくらいの物量があるか・食料品はどのような状態か」によって、対応が変わってきます。

食料品の処分がある場合は見積もりを依頼する際に必ず一言添えておきましょう。

生鮮食品を放置しすぎて問題が発生しているケース

長く食料品を放置しているような環境だと、害虫被害や匂い問題などが発生する場合があります。できれば早急に対応する必要がありますが、無計画に害虫処理剤を巻いてしまうと、根絶しきれなかった害虫が作業中に天井から落ちてくるなどの影響を及ぼすこともあります。

害虫被害や匂い問題がある遺品整理の場合、遺品整理業者に必ずその旨を伝え、問題の対処は遺品整理業者にお任せするようにしましょう。

また、害虫被害や匂い問題がある遺品整理を業者に依頼する場合、防護服を着用しての作業となるケースがあり追加料金を求められる事が一般的です。腐りやすい生鮮食品がある場合は、害虫被害や匂い問題が発生する前に事前に処分しておきましょう。

まとめ

食料品が残されている場合、「まだ食べられるものは持って帰る」というケースもあるでしょう。ですが、残されている食料品はどのような管理をされていたかわかったものではありません。粉ダニによるアレルギー被害がでるケースもあり、無用心に食料品を持ち帰るのは危険です。

まだ食べられるものを処分する事は罪悪感が残りますが、故人の家から出た食料品は思い切って処分を検討してみてはいかがでしょうか?