孤独死?安否確認で実家に入るとき
・実家に電話しても誰も出ない
・本人の携帯電話に連絡しても出ない
・しばらく実家に帰っていなかった
など、親御さんをはじめ大切な人と離れて暮らしている場合、このような状況に出くわすことがあります。
・たまたま外出していた
・携帯電話の着信に気づかなかった
・長期の旅行に行っていた
なら安心ですが、1週間以上、連絡がとれない場合は、縁起でもないのですが、事件、事故、孤独死などの可能性も視野に入れる必要があります。
今回、大切な人が孤独死をしていないかどうか、安否確認をするために実家に入るときに必要となるものをまとめました。
安否確認で実家に入るために用意すべきもの7つ
ご紹介するもののなかには、普段から持ち歩いているものもあります。これから持参すべき理由を説明していきます。
1.実家の鍵
これは当然、中に入るためです。大切な人から預かっていたときだけ、持って行かれてください。
2.身分証(顔写真と住所がわかるもの)
鍵がなければ、いわゆるカギ屋さんにお願いして開けてもらいます。カギ屋さんはその家とどのような繋がりがあるのかわからない方の依頼には応じませんので、身分を明らかにする必要があるのです。
安否確認のための開錠は、通常、警察官立ち会いの下で行われます。
3.スマートフォンまたは携帯電話とモバイルバッテリー
実家に行く直前にも実家や本人に電話連絡を試みる、モバイルライトとして活用する、録画や撮影をして記録に残す、カギ屋さん、警察などに連絡するときにも必要となります。
また、スマホなどの電源が切れたら、連絡などができなくなります。モバイルバッテリーは持っておかれたほうが何かと便利です。
5.マスク
実家に連絡しても電話に出ないのであれば、家の中がどのような状況になっていてもおかしくはありません。
家の中の空気がこもっている、多量のホコリやゴミが飛び交っていることも十分考えられます。できれば二枚に重ねてマスクをはめ、実家の中に入っていただきたいです。
6.メガネ
普段からメガネをかけている方は問題ありませんが、ホコリやゴミなどが目に入らないようにメガネを用意して、目の充血や炎症を防ぎましょう。
100円ショップでも売っているような伊達メガネで問題ありません。水泳用のゴーグルでもいいです。
7.現金とクレジットカード
カギを開錠してもらったときには業者に手数料を支払います。また本当に孤独死だった場合は、警察の現場検証が終わったあと、遺品整理業者を呼んで特殊清掃などをお願いすることになります。
クレジットカード、現金、どちらでも決済できるよう、準備しておくといいです。
以上、安否確認のために持参すべきアイテムをご紹介しました。
親御さんなど大切な人の孤独死は絶対あってはならないですし、何としても防ぎたいものです。
大切な人の孤独死を防ぐ方法
最後に大切な人の孤独死を防ぐための普段からの心がけや対策方法を4つ、ご紹介しておきたいと思います。
これらを守って安心を確保し、心穏やかに日々を過ごしましょう。
①実家の親御さんなどと密に連絡を取る
普段からきちんと連絡をとっていれば、実家の状況や長期の旅行計画、親御さんの健康状態もわかるはずです。
できれば週に2回くらいが理想ですが、手短でもいいので最低、週1回は連絡をとっていただきたいと思います。
②実家から最も近い親戚と仲良くしておく
「実家や本人に何度、電話しても連絡がとれないけど何か知らない?」と聞くことができるのも、「申し訳ないけど、これから実家の様子を見に行ってきてほしい」とムリを承知で頼めるのも、やはり親戚しかいません。
とくに実家からいちばん近い親戚とは普段から仲良くしておいたほうが何かと安心です。
そうすれば安否確認のためだけに仕事を休み新幹線や飛行機などに乗って実家に帰る必要はなくなります。
③警備会社・民間・行政サービスなどにお願いする
親戚同士が遠方に散らばっていて、どうしても頼れそうにない。そんなときはさまざまな「高齢者見守りサービス」を利用するといいです。費用はかかりますが、サービスによっては万が一のとき緊急出動してくれるようですので、安心です。ほんの一例ですが、
- みまもりほっとライン
- ご高齢者様のみまもり
- 見守り・在宅医療サポート
などがあります。また自治体によっては、開庁時間内であれば行政サービスの一環として安否確認を行ってくれる場合があります。前もって実家のある役所・役場・公民館などに相談されておかれるといいでしょう。
④福祉施設への入居
今は介護サービスが備わったお部屋や住宅、有料老人ホームがありますので、福祉施設への入居を検討されるのも一手です。
24時間、職員が常駐しているほか、入居者もいて、共通の趣味の新しい友人ができる、話し相手ができるなど、これまでの寂しい1人暮らしから解放され、遠く離れて暮らしている子どもから見ても安心です。