遺品整理で処分したものはどうなるの?不用品の適切な処分の流れとは
遺品整理を行うと、1軒の家から数トン〜数十トンの不用品が出てきます。一体どこにそんなに物が入っていたのかと思うくらい大量の不用品が出てくるので、どのように処分を行えばいいのか不安に思うこともあるでしょう。
また、中にはまだまだ使えそうな物もあり、捨てるのが勿体無いと感じる人もいるかも知れません。
今回は遺品整理で処分したものがどのような流れを辿るのかを詳しくご紹介します。
遺品整理で処分したものはどうなるの?
遺品整理を終えた後に残った大量の不用品を見て、「このゴミはどうなるのだろう?」と疑問に思うことはありませんか。
遺品整理で処分したものは、どのような流れで処分されていくのでしょうか。
遺品整理の不用品でリユース出来るものはリサイクルへ回される
遺品整理の不用品の中にはまだまだ使える品と本当に処分に回さなければならない品があり、まずは選別作業を行う必要があります。
まだまだ使える物の中には、市場価値の低いものと高いものがありますが、環境のことを考え市場価値が低い商品であってもなるべくリサイクルに回すように努力する方が良いでしょう。
また、紙や鉄、ビンなどのリサイクル可能な細かい資源ごみの分別も必要になります。資源ごみの場合、分別を終えた後はリサイクル促進センターへと運ばれていきます。
これらの分別には専門の知識や、商品の市場価値を見極めるスキルが必要です。遺品整理の現場では大量の分別作業が必要になることもあり、遺品整理業者を間に挟んでやりとりするされるケースが多いようです。
リユースできないと判断された物には適切な処分を
基本的に処分に回される品は、各自治体のクリーンセンターに一度集められます。日本は世界一ゴミ分別に厳しい国と言われているので、不要品としてゴミを捨てる場合には細かい細分化が必要です。
どの程度の細分化が必要なのかは、各自治体のクリーンセンターの運用方法によって異なります。管理が厳しいクリーンセンターになると、家具一つ捨てる為に解体や分解を行う必要になるケースがほとんどです。ガラス・木材・金属など、部品に単位にに品目を分ける必要があるので相当な手間がかかります。
また、処分したいものが産業廃棄物の場合は、クリーンセンターに持ち込むことができません。産業廃棄物は個人で捨てることができない品目になるので、処分の際は産廃業者に依頼する必要があります。
一般家庭になると産業廃棄物なんてないだろうと思う人が多いですが、ガーデニングなどを行なっていたご家庭で、大量の肥料や大量のコンクリートなどが残っている場合は注意が必要です。そのようなケースの場合は、捨てる前に一般廃棄物として捨てて良いか自治体へ相談するとよいでしょう。
遺品整理の品をリサイクルする場合の仕組みとは?
ひとえに「リサイクル」といってもリサイクルの方法は様々です。
遺品整理の品をリサイクルする場合、どのような方法があるのでしょうか。
遺品整理の不用品をオークションや店舗などで販売する
市場価値も高く、まだまだ使えるような商品はオークションや店舗などリサイクル品として販売するのが一般的です。消費者に最も近いリサイクル方法で、主に5年以内の家具家電などが対象になります。
特に人気メーカーの家電製品や、ブランド家具などは新たな買い手がつきやすいので積極的にやりとりが行われるようです。製造年数が新しい商品であればあるほど買手がつきやすく、高額でやりとりされます。
遺品整理の不用品をジャンク品やリペア家具として販売する
故障してしまった家電製品はジャンク品として再利用されることがあります。専門知識がある人にとって、貴重な部品を回収することが出来るので根強い需要があります。
また、傷や破損を修復して再販された家具を「リペア家具」といい、希少価値の高い素材を使ったリペア家具やアンティーク調のリペア家具は市場の需要が高いです。リペア家具の販売をメインに行っている業者もあり、古いデザインの家具を近代的に作り変えることでリユースを図るケースも多く存在しています。
遺品整理の不用品をアジアの国で再利用する
日本では市場価値が低くても海外で人気な品は、日本でリサイクルされず、海外に運ばれてリサイクルされます。特にアジアの国では、日本の不用品が「ユーズドジャパン」と呼ばれ一種のブランド化しているのでとても人気です。
また、家具や家電などの大きな物だけではなく、洋服・靴・おもちゃなどを発展途上国に寄付することで、物資の支援を送るボランティアに参加することもできます。
インターネットで物資のボランティアを検索するとたくさんの窓口が出てきますが、基本的に郵送にて不要な衣服を送るだけなので手軽に支援を送ることができるようです。