業者を利用するメリット
お亡くなりになられた方が遺された品々を、ご供養、形見分け、不用品などに分ける遺品整理。
- 突然の悲しみで気持ちの整理がつかない
- たくさんの遺品を目の前にどう動けばいいのかわからない
- 普段は仕事などに追われ多忙で時間がとれない
といった理由で、遺品整理業者に代行をお願いする方が増えています。
全国には8~9000ほど存在するといわれている遺品整理業者、サービス内容、料金もさまざまですが、遺品整理の業者比較ナビがオススメするのは遺品整理のプロ「遺品整理士」が在籍する業者なのです。
遺品整理士は実際に、どのような仕事をしているのでしょうか。
そこで、遺品整理のプロ、遺品整理士の仕事について2回に分けて、みなさまにお伝えしていきます。
遺品整理士とは
一般社団法人遺品整理士認定協会のサイト上の記載から、遺品整理士は、遺品整理の取り扱い手順や遺品整理に関わる法規制等の知識を正しく身に付けた者のこと。また、故人様が生前、使用され故人様の想いがこもった品々を”供養”という観点から取り扱い方法について学んだ者のことを指すと解釈できます。
遺品整理士になるには、養成講座を受講したのち課題レポートを提出し同協会から合格判定を得て認定を受けなければなりません。
遺品整理士として活躍されている方は、どのような仕事をされているのでしょうか、私たちが遺品整理業者を利用するメリットという切り口から遺品整理士の仕事もお伝えしていきます。
メリット①遺品整理に関する知識があり遺品を正しく処分してくれる
遺品整理は、カンタンにいえば、遺品を残すものと処分するものに分けることです。しかし、大切なことは、分けられたあと、どのように処分されるかです。
遺品整理士が遺品整理を行えば、処分するべきものとして振り分けられた遺品は、さらに、
- ご供養
- 一般廃棄物
- リサイクル
に正しく分別されます。
また、事業・サービスとして、たくさんの故人様の遺品整理を代行してきた遺品整理士だからこそ、本やネットだけの浅い知識だけではなく遺品整理業務から直接得た深い知識も多数、保有されています。
それぞれ、どこに持っていくのが適当か、故人様のお気持ちに沿えるか、ご遺族様のメリットになるのかを常に考えている。それが遺品整理士なのです。
メリット②遺品整理士は心を込めて家を片付けてくれる
遺品整理士の仕事は、遺品整理なのですが、そのなかの手順で最も重要だとされている業務があります。
それは、ご遺族様のご意見を聞くことです。
遺品整理士は、ご遺族様や故人様の思いを汲みとりながら遺品を整理しますので、この過程なしに遺品整理を行うことはまずないと考えます。
もし、遺品整理を業者に依頼をするときは、
- 遺品をどのようにどうしてほしいのかを明確にしておく
- 探してほしい品があれば細かく特徴を記しリスト化する
- わからないことはないかチェックし、わからないことは質問をできるようにしておく
ことが重要となってきます。
トラブル事例でもご紹介したのですが、遺品整理を単なる処分ととらえ、プロ意識に欠けている業者も残念ながら存在します。
その証拠に、遺品整理業者に処分を依頼した遺品が山や河原に不法投棄されていたという事例も確認されています。
業者選びで注意することでもお伝えしていますが、見積もりに家に来た遺品整理業者の言動や態度に心がこもっていない、そのように感じたときは、依頼を保留・断ることをオススメいたします。
メリット③遺品整理だけではなく特殊清掃・ハウスクリーニングも
遺品整理士と聞いて、おくりびとのようなイメージを持たれた方も多いと思います。もちろん遺品整理士としてさまざまな専門業者と提携し、業務分担しつつ遺品整理を遂行されている方もいます。
しかしながら、遺品整理業者のなかには、遺品整理士を中心とする遺品整理サービスだけではなく、特殊清掃、ハウスクリーニング、庭の剪定も事業として行っているところもあります。
もちろん、遺品整理士でありながら特殊清掃・ハウスクリーニングのプロでもある方もいらっしゃいます。
孤独死というかたちでお亡くなりになられた方の家は、悪臭を放ち、害虫が発生するなど、本当に凄惨な現場なのですが、遺品整理を行うため、遺品整理業者はそのようななかにも果敢に飛び込んでいきます。
特殊清掃は、専門的知識をもとに必要な薬品・器具を使って行われていきます。必要に応じて、壁や床、畳の張替えも行うなど徹底したサービスを展開する遺品整理業者もあるくらいです。
孤独死はあくまでも特殊な事例ですが、ご高齢で1人暮らしだった方のご自宅というのは、掃除が行き届いていなかったり、家のなかが乱雑としていてキレイに片付けられていなかったりするものです。
また、庭があるご家庭でも、お年を召されてからは思うように体が動かず草むしりすら苦痛で何もすることができなかったり、年金暮らしで余裕がなく、業者に長年、剪定をお願いできていなかったりして、荒れ放題になっているところもあります。
そのため、ハウスクリーニングや庭の剪定も遺品整理と一緒に依頼されることも多く、その際は専用器具・機械を用いて行っています。
もちろんですが、特殊清掃やハウスクリーニングは遺品整理とは別に料金が発生するようです。