遺品整理を素人がすると…

大切なご家族、高齢だったご両親、最愛の配偶者がお亡くなりになって、遺された故人様の愛用していた思い出の品々、家電といった日用品、土地や家、お車などの遺品や財産をどうするかという問題に直面します。

未だに多くのご家庭では、

  • 兄弟・親戚縁者が多く協力して1日で家を片付けてしまった
  • 一緒に住んでいたので故人様の遺された荷物はそれほど多くなかった

なかには、

  • 終活や生前整理を行い、遺品整理をする必要もなかった

というご家庭もあるのではないでしょうか。

しかしながら、

  • 一人っ子で頼れるような親戚もいない(みんな忙しい)
  • 社会人になってからは独立し、ずっと一緒に住んでいなかった

という方のなかには、

  • 実家をキレイにして賃貸に出そう
  • 相続して売却しよう

と考え、せめて遺品整理は人の手を借りずに最後の親孝行のつもりで心を込めて自分だけでコツコツとやろうと決心する方もいらっしゃるのではと思います。

今回は、遺品整理を素人がすると、どうなるのかシミュレーションしてみたいと思います。

遺品整理を素人がすると時間や手間がかかる

業者を利用するメリットでもお伝えしているのですが、遺品整理は、遺品を処分することではありません。ご遺族の方が行うときも例外なく故人様の思いを汲みとりながら心を込めて遺品を整理する必要があるのです。

実家の大きさや遺品の量にもよりますが、1人で、しかも、1日の作業で実家が片付くかといえば、答えはNOです。

素人が2~3人集まって行ったとしても同じです。

ご自身の部屋の掃除をしているときや、引越しの経験がある方は、そのときのことを思い出してみられてください。

要るものと要らないものに分ける整理作業は、ひとつひとつ、物を見ながら判断していくわけです。なかには線引きができず、どうすべきか迷う思い出の品も出てくるでしょう。そのため時間がかかります。

整理作業を終え、不用品をごみ袋に入れ、外にあるごみ置き場に持っていき処分、ご供養が必要なものはしかるべきところに運び処分、リサイクルに出せそうなものは買取業者に査定をお願いし片付けます。家電製品は1人では運べないものもあります。

そして、ようやく、掃除を行い、実家のなかをキレイにします。ほうきで掃き、ちりとりでごみをとり、掃除機をかけ、水拭き・乾拭きをします。

これら一連の作業を1日で終わらせることは、たとえ、ワンルームの部屋だったとしてもむずかしいでしょう。

もちろん、要るものとして遺した品々を今度は、形見分けし、親族や故人様が生前親しかった方のもとに届けることになります。

遺品整理を素人がするとお金がかかる

前章でお伝えしたとおり、遺品整理を素人がすると時間と手間がかかります。おそらく、朝早くから夜遅くまで時間をかけたとしても数日はかかるでしょう。

実家が徒歩圏内にあり、1週間ほどのまとまった有給休暇がとれたといった状況であれば問題はないのですが…

遺品整理は、時間と手間がかかるうえに、実はお金もかかります。

実家が市外、県外にあり、車やバス、電車で通わなくてはならない遠いところにある場合、

通うだけでお金がかかります。

車で通われる方はガソリン代に高速道路代。公共交通機関で通われる方は交通費。1往復で済めばいいのですが、有給休暇などが思うようにとれない方などは、遺品整理が終わるまで休日のたびに実家に通うことになりますので、その費用は膨大なものになる可能性があります。

また、自治体のごみ袋も有料ですから、お金がかかります。ベッドやソファなどの家具を処分するときは粗大ごみの処分費用がかかります。

1人では、なかなか時間と手間がかかる。そんななか、いとこや甥などが手伝ってくれることに。家具や家電の移動、搬出作業など、とても助かります。

しかし、力仕事など厚意に甘え、タダでやってもらうわけにはいきません。せめて謝礼として実家までの交通費実費に食事代、ジュース代は出してあげたいところです。

遺品整理を素人がすると精神的につらい作業に

ご家族、ご両親、最愛の配偶者がお亡くなりになったあとは、誰もが深い悲しみに襲われます。急逝されたときのやりきれなさは想像を絶します。

時間が解決してくれるのはたしかなのですが、初七日、四十九日を終えてもなお、なかなか身近な人の死を受け入れられるものではないのです。

もう心の整理がついたと思って、いざ遺品整理にとりかかっても、故人様の遺品を見ると、自然と思いがこみ上げたり、涙がこぼれてきたりするものです。

とくに故人様がいつも肌身離さず持っていた愛用品、思い出の品、お写真には、どうしても手を付けられないでしょう。

心の整理がつかない状態で、故人様の思いを汲みとりながら、しっかりと遺品整理を行うことは至難の業なのです。

まとめ

遺品整理を素人がすると、時間、手間、お金がかかり、精神的につらい作業となることがわかったと思います。

遺品整理のプロである遺品整理士・遺品整理業者に代行を依頼することで、お金はかかりますが、短時間、立ち会うだけで、精神的につらい作業を肩代わりしてくれます。

遺品整理の業者比較ナビでは遺品整理士のいる業者をご紹介しています。ぜひ、こちらも参照ください。