遺品整理業者にできること一覧  ~こんなことまで相談できる!?~

近年、故人の遺品を引き取ってくれる遺品整理業者が増えてきました。故人が、生前大切に保管していた物や日常的によく身につけていた物は、遺品整理業者に引き取ってもらうことができます。

しかし、遺品整理業者によってサービス内容が異なることで、利用する立場である遺族から、社会的に差別化されるという現象が起きています。さらに、遺品の引き取り価格やできる範囲も異なるため、遺品整理業者を選ぶ際は十分にサービス内容を把握しておかなければなりません。

遺品整理業者にできることのなかには、意外にもこんなことまでできるの!?という驚きのサービスがあります。ここでは、そんな遺品整理業者のできることについてご紹介していきます。

1.遺品整理のなかで、不要な物を処分してくれる

遺族が故人の遺品を整理すると、故人との思い出が溢れ出してきて、不要な物も捨てることができなくなってしまいます。一緒に楽しんた思い出、悲しみを共有した思い出など、さまざまな思い出が詰まった遺品が出てくることでしょう。そのような思いのなか、遺品整理がなかなか進まず苦労している遺族も少なくありません。

故人がコレクションしていた古銭や骨とう品など生前大切にしていた物や、使用していたタンスやベッド、電化製品などで不要と感じている場合、どのように処分すればよいのか困ることがあります。

そこで、活躍するのが遺品整理業者です。遺品整理業者とは、遺族に代わり故人の遺品の整理をしてくれる業者のことです。遺品整理業者によって、できることや掛かる予算が異なりますが、遺品のなかでも不要な物については、どこの遺品整理業者も処分してくれます。ただし、遺品の処分費用については遺品整理業者によって異なるため、確認しておく必要があります。

また、遺品整理をして出てきた不要な物のなかでも、価値のあるものは遺品整理業者が買い取ってくれる場合があります。一般的には、遺品整理業者に依頼するときの回収料から遺品を売却した金額が引かれますが、回収料や遺品の売却金額については、遺品整理業者によって異なるため、複数業者から見積もりなどを出してもらって見比べてみるとよいでしょう。

2. 故人のお部屋の清掃

故人が生前使用していた部屋の遺品整理をするときは、長年掃除が行き届いていない箇所があったり、遺品を動かしたことで部屋が汚れてしまったりすることがあります。

そこで、遺品整理業者は遺品整理をするときは、故人のお部屋を掃除するサービスを行っているところがあります。例えば、故人の遺品整理をしたいとは思っていても、長年部屋を放置していたことから、埃や汚れ、破損が目立つとします。汚れがひどく手に負えない場合や劣化により危険が生じる場合は、遺品整理業者に故人のお部屋の掃除を依頼するとよいでしょう。

遺品整理業者は、遺品を処分したり引き取ってくれたりするだけでなく、お部屋の掃除までしてくれるところがあるということは、一般的にあまり知られていません。遺品整理業者ができることとして、清掃業務のサービスを行っていることから、遺品整理業者は遺品の取り扱いと掃除におけるスペシャリストといえます。

一般的に遺品整理業者の清掃業務は、箒で掃いたり雑巾がけをしたりすることが基本となっていますが、オプションとして消臭や消毒も行います。さらに、遺品整理業者によってはリノベーションなどもサービスとして提供しているところもあるため、故人のお部屋について相談がある方は、是非一度、遺品整理業者に問い合わせてみるとよいでしょう。

3. 遺品の供養

故人の遺品として、仏壇や神棚があった場合は取り扱いに注意しなければなりません。風習や宗教などによって処分方法が異なることがあるため、遺品の取り扱いに関してプロフェッショナルの遺品整理業者に依頼するとよいでしょう。

遺品整理業者の提供するサービスのなかには、遺品の供養が含まれる場合があります。遺品整理業者に、遺品の供養に関するサービスがあることは意外だと思う方も多いでしょう。

実際に、仏壇や神棚の他にも、お守りや奉った神仏なども供養の対象となります。故人が亡くなったことで、神仏を処分したいときに相談してみるとよいでしょう。これらは、宗教的観念から、仏壇や神棚を処分するときに行う儀式として行うことで、遺族の心理的な負担を軽減させてくれます。

4. 生前整理

生前整理とは、自身の死後を装丁して生前に遺品となる物を整理することをいいます。生前整理をすることで、遺品に関するトラブルを未然に防ぐことができたり、亡くなった場合に遺族の負担を軽減させたりすることができます。

生前整理は、遺品整理業者に予め、自身の死後に遺品として整理してほしい物について、依頼しておくことができます。例えば、生前大切にしていた骨とう品などの収集物は売却しますが、絵画の一部については長男に継承するなどの対応を引き継ぐことができます。

生前に遺品整理業者に引き継いでおくことによって、亡くなった場合にスムーズな対応をとることができます。死は突然訪れるものですが、生前に遺品となる物の整理をしておけば、亡くなった後も遺族を安心させることに繋がります。

まとめ

遺品整理業者によって提供されるサービスが異なるため、遺品整理業者が故人の遺品整理でできることにも違いが生じます。しかし、故人の意思を尊重して、遺族が適切に遺品を処理できるようにするためには、遺品整理業者の協力が必要不可欠となります。

故人の思いと遺族の思いを尊重して業務をこなしていく遺品整理業者は、遺品の取り扱いに関するスペシャリストであるため、遺族間で残る相談事があれば、親身になって聞いてくれることでしょう。

相談事のなかには、こんなことまで!?と思えるような内容まで聞いてくれることがあります。遺品のことで相談したいことがあっても、なかなか相談できないでいるという方がいれば、是非一度、遺品整理業者に相談してみてはいかがでしょうか。