業者選びで注意すること
大切なご家族、高齢だったご両親、最愛の配偶者が突然の事故や闘病の末にお亡くなりになられることは他人事ではありません。
お通夜、葬儀がしめやかに行われたあとも、初七日や四十九日の法要、納骨と執り行うべきことに追われます。
そして、次に直面するのは、遺された故人様の愛用していた思い出の品々、日用品、土地や家、お車などの遺品や財産をどうするかという問題です。
遺品整理業者が登場、私たちの生活や心に寄り添うサービスを展開
突然の悲しみに襲われ、慌ただしく過ぎていく日々、とくに相続放棄すべき状態であれば、流暢に構えてはいられず、故人様がお亡くなりになられた日から3カ月以内に相続の方法を決めなければなりません。
しかしながら、急逝、闘病の末の逝去、大往生、いずれも故人様がお亡くなりになられたことに変わりなく、遺された家族は誰しもが、「もっと長生きしてほしかった」「どうして亡くなったの?」と寂しい気持ちを抱えます。
また、わかっていたとしても心の準備すらできていなかったご自身に気がつくのです。
そのため、多くの方々は、故人様の遺品や財産を目の当たりにし、
-
- あまりにも突然のことで
- 遺品はどう取り扱ったらいいの
- 遺言も残っていない
- 財産についての意向を生前、聞いていなかった
- など、どのように実家を片付けていいのか途方に暮れる方があとを絶ちません。
そんななか、遺品整理を代行して片付けてくれる業者が登場し、その数も増え、私たちの生活や心に寄り添った多種多彩なサービスが出てきました。
そこで、遺品整理「業者の選び方」について、みなさまにお伝えしていきます。今回は「業者選びで注意すること」がテーマです。
遺品整理業者は全国に多数
遺品整理という言葉は、ここ数年で定着してきました。
たしかに核家族化・高齢化社会の産物ではありますが、日本の製造業が発展し、モノで豊かな世の中になった現代だからこそ、たくさんの財産や遺品を残せるようになりました。
また、一人っ子で兄弟がおらず片付けるための人手が足りない方、日々、仕事に追われるなど多忙で腰を据えて遺品整理に取り組めない方が多いことからも、遺品整理は必要に迫られて、多くの方に望まれて登場したサービスだといえます。
一般社団法人遺品整理士認定協会が推薦する優良企業は641社です。しかし、2015年8月時点で8~9000社ほどの遺品整理業者が全国に存在していると同会理事長の木村榮治氏はメディアで指摘されています。
たまたま広告が入っていたから、見積り依頼で料金が最安値だったから、スグに対応してくれると約束してくれたからといった理由で、はたして安易に遺品整理業者への依頼を決めていいものでしょうか。
答えはNOです。実をいいますと、安易に依頼を決めたことで、さまざまな遺品整理にまつわるトラブルが発生しています。具体的なトラブル事例については、こちらで紹介しています。
では、トラブルを避けるためにはどのようにすればいいのでしょう。やはり、慎重にポイントをおさえて片付けをしてくれる遺品整理業者を選定するしかありません。
次章で、遺品整理業者選びで注意する項目をまとめてみることにします。
遺品整理、業者選びで注意すること4つ
遺品整理を代行してくれる業者を選ぶとき、おそらく次の項目が決め手となります。
-
-
-
- 地域性
- 信頼性
- サービス内容
- 金額
-
-
これら4つの項目について、注意すべきことは何か、詳しく説明していきます。
地域性
遺品整理業者には、それぞれ営業エリアがあります。まずは営業エリアをカバーしているかどうかを確認することからはじめましょう。遺品整理の業者比較ナビでは地域別 おすすめ業者をまとめていますので、こちらを参照ください。
信頼性
遺品整理業者の経営者やスタッフと旧知の仲であれば安心して依頼ができるのでしょうけど、多くの方が初対面で依頼をされると思われます。その業者が信頼できるかどうかを見抜く方法としては、
-
-
-
- 遺品整理士がいること
- 一般廃棄物収集運搬業許可を得ていること
- 古物商許可業者であること
-
-
が目安となります。遺品整理業者でこれらの許可を取得していない場合は違法営業・不法投棄をしているおそれがあり要注意です。
また、家まで見積もりに来られたスタッフの見た目、話しぶりや態度にも注意が必要です。
少しでも違和感や怪しさ、不明点が多いなど感じるところがあれば依頼を保留・断ることが賢明です。
サービス内容
遺品整理業者は、遺品の仕分け・捜索・処分のほか、遺品のご供養、形見分け及び配送、買取、悪臭・害虫対策・特殊清掃、ハウスクリーニング・庭の剪定、不動産整理・家屋の解体、車両の買取・廃車など総合的なサービスを展開しているものです。
遺品整理や片付けは行うが、特殊清掃やハウスクリーニングは提携業者が対応するなどといわれる場合は、専門技術を有していなかったり、費用面で高くついたりする可能性があり、少し考えものです。
金額
どの遺品整理業者に依頼するかは、金額が大きな決め手になると考えます。そのため、まずは見積もりを複数の業者から取るようにしましょう。見積書のチェックポイント、そのあとの対応について詳しくは、別の記事で説明をすることにしましたので、こちらを参照ください。